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断乳の時期は、親子それぞれの時期があると思います。そろそろかな?と思ったら、お子さんとしっかりお話をして、しっかり飲ませてから断乳しましょう。

断乳の方法には、大きく分けて2つあります。
短期決戦と長期戦です。

長期戦とは、おっぱいの回数を徐々に減らしていって、量を少なくしていくという方法です。
断乳を考える時期ですので、離乳食はしっかり進んでいること思います。
今までの回数を、少しずつ減らしていきます。おっぱいが張ってきたら、少し絞ったあと冷やします。
ぬれタオルでも良いですし、キャベツの葉っぱでもいいですよ。
そうしていくうちに、おっぱいの量は減っていくと思います。
後は、お子さんがおっぱいから離れられるように、しっかりお話ししてあげてください。

短期決戦は、1週間で止める方法です。
急におっぱいが吸えなくなりますので、あらかじめお子さんとしっかりお話ししておくと良いでしょう。
断乳と決めた朝から、おっぱいは触りません。吸わせないと、今まで自分が思っていた以上におっぱいが張ってきますので、あまりにも張ってきたら、少し張りを取る程度絞って冷やします。おっぱいを飲ませる間隔と同じ間隔で絞れば元も子もありませんので、1日に1~2回程度です。触った後は、しっかり冷やしましょう。普段は、キャベツの葉っぱくらいの冷たさで、絞った後は、氷をジップロックに入れて冷やしてください。短期決戦の場合は、パパの協力が不可欠ですので、連休や週末を利用するといいかも?お風呂や寝かせつける時などは、パパにお願いしてください。
1~2日は、長い時間泣いて”もう断乳、やめようか?”と思うこともあるかもしれませんが、3~4日たてばおっぱいもお子さんも落ち着いてくると思います。

断乳の時期に言えることは、
*栄養のあるものは控える 
*水分を控える
*お風呂は短めに
*おっぱいをなるべく触らない
*きつめのブラジャーをする    くらいでしょうか?

ご質問などありましたら、いつでもメールください。

 
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出産後2~4日後におっぱいが張り始めます。この時点で乳線が開通していれば問題なくおっぱいが出てくるのですが、開通していない場合、おっぱいがたまってしこりとなります。
しこりができてくると、痛みとして感じるようになります。

しこりができた場合・・・
①とにかく赤ちゃんに吸ってもらいましょう。
乳輪部間で固くなっている場合は、赤ちゃんが吸えるようにあらかじめ柔らかくしてあげましょう。
おっぱいの一部にしこりができている場合は、いつもと違った抱き方で飲ませてあげましょう。これだけでしこりが取れることがあります。
赤ちゃんがいやがって泣いたり、途中で眠ってしまうようなことがあっても、刺激して起こしながら片方10分を目安に授乳してください。

②乳首のマッサージをしましょう。
乳線を開通させるためには、乳首のマッサージが大切です。乳輪部を含めて押しつぶすようにマッサージします。自分で“痛い”と感じるくらいの力でマッサージしてください。授乳前はもちろんのこと、一日中マッサージしていても良いくらいです。

③どうしてもしこりが取れず、痛みを感じる場合。
痛いところだけを局所的に冷やします。ぬれタオルくらいの冷たさでお願いします。氷やアイスノンを使うと、張りが弱くなってきますのでご注意ください。

では、どういう場合に暖めるのか?
おっぱいが張っているが、乳線が開通している場合(射乳がみられる場合)、暖めてしこりをもみ解しておっぱいを出します。暖めたら、しっかり最後まで絞り出してください。暖めたものの、おっぱいが出ずしこりも取れない・・・となると、もっと張ってくることになります。

開通しているがおっぱいの張りが弱いという方は、ドンドン暖めていただいて結構です。


 
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皆さん、赤ちゃんを産んだら、何もしなくてもおっぱいが湧き出てくる・・・と思っている方いらっしゃいませんか?
確かに、そのような方もいらっしゃいます。でも、人数的には少ないと思います。
おっぱいが作られ始める仕組みですが・・・。出産のときに胎盤が後産として外れます。このときに、お母さんの体は赤ちゃんが生まれたことを知っておっぱいを作る準備に入ります。あくまでも”作る準備”です。”出す準備”ではないのです。
では、誰がおっぱいを出す準備をするのでしょう?それも、お母さんご自身です。
日本では、妊娠20週を超えた安定期に入ると、おなか張り具合をみながら乳首のマッサージを始めます。おっぱい全体を触る必要はありません。とにかく、コツコツと乳首のマッサージをします。乳首についているゴミをとったり、マッサージをすることで乳首の皮膚を強くする効果もあります。
ただし、このマッサージをするとおなかが張ってくる方がいらっしゃいます。必ず、最初に専門家に相談することをお勧めします。
妊娠中に、このマッサージをしていただければ、産後3~4日目におっぱいが張ってきたときに、とてもスムーズに授乳できます。母乳育児は、妊娠中から始まっています!
生まれてくる赤ちゃんのために、早めの手当をおねがいします。